STORYこれまでの活動
Artによる学び
LCD研究ユニットでは2011年から新潟県十日町高等学校松之山分校の総合的な学習の時間においてワークショップの活動を単発的に行ってきました。この活動を体系化された教育プログラムとして継続的に実施していくために「ALEプログラム」の前身となる「Artによる学びプログラム」の活動が始まりました。
アートの3つの「使い方」
するアート = 表現する
美術・音楽・演劇・舞踊などの表現。
みるアート = 鑑賞する
美術・音楽・演劇・舞踏などの鑑賞・批評。
つかうアート = 活用する
アートを手段として他の目的を達成するために活用する。
つかうアートに着目!
「つかうアート」は、「するアート」「みるアート」を通して、他の目的に迫っていくことです。 例えば、まちおこし、コミュニティづくり、異文化交流など、アートを他の目的のために使う活動が増えてきています。その中で、私たちは学びのためにアートを活用していきたいと考えています。
「アート」である理由
アートは納得感が大切
「するアート」や「みるア ート」は自分が納得することが大切です。この納得感というのは、 自分が日々の生活で経験したことから、これがいい!と自分が感じ、考えたことを集めてできたものです。これは帰納的思考と同じです。
アートは帰納的な学び
帰納的思考は、個々の事実から共通項を見い出し、それを積み上げて納得する結論を見いだしていく考え方です。つまり、アートは帰納的な学びなのです。
社会は帰納的思考が中心
私たちが生きている社会では、 働くためにいろいろな人たちがさまざまなグループを作っています。そのとき、どの人にも、どのグループにも、共通する正しいやり方があるわけではありません。集まった人たちで、自分たちの経験を通して納得できる共通なルールやゴールイメージを作り合っています。つまり、社会で生きるということは帰納的思考が中心になるのです。
資質・能力の育成
次期の学習指導要領や学校教育で育成すべき力として国際的に注目されているのが人間関係形成 能力や自律的な能力などの資質・能力です。「するアート」や「みるアート 」を通して、自他の資質・能力を見つけていき、資質・能力を発見、定着させていくことができます。